「クラシックのコンサートに誘われたけど、何を着ていけばいいんだ!?」
と思っている、あなたに向けてお話します。
あまり馴染みのないところに出向くのはドキドキしますよね。
あらかじめマナーやルールを知っていることで、初めてのクラシックコンサートでも気持ちに余裕をもって音楽を楽しむことができると思うので、そのお手伝いをさせてください。
聞かなきゃ誰も教えてくれない!?クラシックコンサートでのマナーについてお話します。
「なに着ていけばいいの?」服装について
友人をクラシックのコンサートに誘うと、必ず聞かれる質問がこれ。
「なに着ていけばいいの!?」
意外かもしれませんが、基本的にどんな服装でもいいです。
ドレスやタキシードなど正装が必要だというイメージがあると思いますが、日本でおこなわれる多くのコンサートでは、ドレスコードを設けられているケースはほとんどありません。
特に指定がなければ、自由な格好で聴きに行って大丈夫です。
ただ、生演奏をたのしむひとときは、とっても幸せな時間になるはずです。普段着より少しオシャレするぐらいの感覚で服装選びをすることで、良い時間をすごすためのエッセンスになるでしょう。
わたしも「非日常を楽しみたい!」という理由で、適度にオシャレしていく派です。
ただし、動くと音がする洋服・靴・アクセサリーは控えたほうがいいでしょう。
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なぜかって…?
その理由は次でお話しします。
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演奏中は「音」に気を付けて!
さて、コンサートホールでは、そろそろ演奏がはじまります。
「スマートフォンの電源は切りましたか?」
演奏を聴いているあいだ、観客であるわたしたちにはあることに気を配る義務があります。
それは自分の発する「音」に気を配ることです。
話し声やスマホ・携帯電話の音はもちろんのこと
- お構いなしに咳をゴホゴホ
- スマホや携帯電話のバイブレーション音
- 鞄の中をガサゴソあさる音
- パンフレットの紙をめくる音
- いびき(せめて静かに寝てくれ)
このような雑音は、生活している中ではそこまで気にならない音かもしれませんが、演奏中は周りが「音」に集中しているので、ささいな「音」がとても目立ちます。
服装よりも何よりも「音」に気を配ることが、もっとも大事なマナーと言えるでしょう。
実は拍手のタイミングが大事
ライブやコンサート・舞台などでは、演者が登場するとき・演目が終わったとき・退場するときに拍手をするのが普通だと思います。
これはクラシックのコンサートでも同じで、拍手をして演奏者をむかえ、すばらしい演奏に対しては感謝の気持ちと賞賛の意味をこめて拍手をすることが普通です。
しかし、クラシックのコンサートには拍手をしてはいけないタイミングがあります。
こんなことを言うと「だからクラシックは敷居が高いんじゃー!」と思われるかもしれませんが、クラシックを聴きに行く人のあいだでは暗黙のルールとされていることなんです。
では、どんなときに拍手をしてはいけないのか?
ごく当たり前のことなんですが、曲の途中に拍手をすることです。
「曲の途中に拍手なんて、ふつう誰もしないでしょう?」と思いますよね。
でも、これが実はよくある話なんです。
なぜなら、クラシックの楽曲の中には
- 「楽章」という区切りがある曲(交響曲や協奏曲、ソナタなど)
- 複数の小さな曲をあわせて1つの作品だと考える曲(組曲など)
という曲が存在するからです。
楽章の区切りや小さな1曲1曲の終わりは、まるで「曲の終わり」のように聞こえてしまうことがあります。
そのため、クラシック音楽をあまり聴き慣れていない方にとっては、曲の終わりだと思ってたたいた拍手がまだ曲の途中だったという現象が起きてしまうというわけなんです。
なので、はじめてクラシックコンサートに行く場合や、クラシックの曲に慣れていない場合は、周りのタイミングに合わせて拍手をすることをおすすめします。
はじめは肩身が狭いように感じますが、慣れてくるとプログラムを見て演奏を聴くだけで、拍手のタイミングを計れるようになってきます(←これはわたしの実体験です)。
さいごに
クラシックのコンサートでは、演奏中の「音」に関するマナーが大事だとお話しました。
ですが、未就学児も入場OKで、親子で楽しむことを目的にしたコンサートでは、そこまで気兼ねする必要はないと思います(*^^*)
そもそも「未就学児OK」ということは、主催者側もお子さんが少しぐらい泣いてしまったり、声を出したりしてしまうという事態も想定しているでしょうし、お客さま同士でもお互いさまなところがあるでしょう。
マナーを守らなくていいわけではありませんが、臨機応変に楽しんでもらえたらいいなと思います。
はじめてのコンサートが有意義なひとときになりますように☺✨