クラシックコンサートで、もっとも大事なマナーって何だと思いますか?
- 「こういう服を着て行ってはいけない」とか
- 「演奏中に寝てはいけない」とか
でしょうか。
そんなことより、もっと大事なことがあるんです。
このページでは、クラシックコンサートで周りの人を不快にさせる具体例を紹介します。
これを読めば、事前に注意したほうがいいマナーをチェックできるので、はじめてのコンサートでも安心です👌
このページの目次
もっとも大事なマナーは「音」への気遣い
クラシックコンサートでもっとも大事なマナー。
それは、音に対して気を遣うことです。
クラシックコンサートでは、基本的にマイクやスピーカーがありません。
たまに出演者がマイクを取って話しはじめることもありますが、演奏を聴かせるためにマイクが使われることはありません。
「楽器本来の響きを聴く」
それがクラシックコンサートの醍醐味と言ってもいいでしょう。
なので、出演者はもちろん、会場にいる聴衆はいつも以上に耳を研ぎ澄ませて音楽を楽しもうとしています。そうやって、楽しみたくなるものなんです😊
そんなふうに耳をすませて生演奏を楽しむ特別な時間・・
会場内でスマホの着信音が鳴ったら、どんな気持ちになるでしょうか。
前の人たちがヒソヒソ声でおしゃべりをしていたら、どんな気持ちになるでしょうか。
クラシックコンサートでは、音に気を配ることがもっとも大事なマナーです。
もえ
でも、たくさんのお客さんでいっぱいの会場が生み出す静寂は、日常生活では味わえない良さがある!
演奏中に気になる不快な雑音8つ
日常生活ではそこまで気にならない音でも、コンサート会場では目立ちます。
携帯電話・スマホの着信音
着信音はもちろん、マナーモードのバイブレーションの音も目立ちます。気になります。
電源OFFにして、音が出ないように配慮するのがマナー。
中には、会場内で電波を遮断しているホールもあります。
そういった会場の場合、電源が入ったままだとバッテリー消費の加速につながりやすいので、どちらにしてもコンサート中は電源OFFがおすすめです。
開演前のアナウンスでも、携帯電話やスマホは電源を切るようにと促されることが多いです。
それなのに着信音って本当によく聞くんですよね。なんでだろう。
着信音が鳴ると、自分のことじゃなくても、演奏者に対して申し訳なくて辛い気持ちになります💦
もえ
咳・くしゃみ
ホールの中は乾燥しているので、どうしても咳がでやすいです。
咳やくしゃみは防ぎようのないことですが、周りに気遣う気持ちを持つことがマナー。
対策としては
- のど飴を口に含んでおく
- ハンカチやタオルで口を抑える
という工夫ができます。
何度も何度も悪びれもせず大きな音で咳をしている人がいると、「なぜ!?」と感じます。
また、楽章と楽章のあいだで咳をする件については、賛否両論あります。
個人的には、楽章が終わると大勢の人が一斉に咳をする光景ってなんというか不自然で、ちょっとおかしくて笑ってしまいそうになります(失礼)。年齢を重ねると咳が出てしまうものなのかなぁ・・
ヒソヒソ声のおしゃべり
演奏中のおしゃべりは、絶対、絶対、やめてほしいです。
近くにヒソヒソとおしゃべりする人がいたりすると、もうガッカリです。
もえ
いびき
寝るのはOKです。でもイビキはダメなやつです。
おまけにめっちゃ目立ちます。
わたしも、知らず知らずのうちにやらかしてないか心配です😢
パンフレットをめくる音・落とす音
紙の音ってこんなに聞こえる!?というぐらい、響きます。
演奏中は手元が暗いので、パンフレットを読むのは開演前か休憩中がおすすめ。
読んでいなくても、ひざの上に置いておくと落下しやすいので、パンフレットやチラシはあらかじめカバンの中に入れておくと安心です。パンフレットやチラシを落とした時の音はかなり響きます⚠
カバンを開ける音、コンビニの袋の音
- 飴をさがしたり
- ハンカチを探したり
気持ちはわかります。
わかるんですが、ガサガサ・ゴソゴソしている音って意外に響きます。思っている以上に周りに聞こえているので、注意が必要です。
花束のラッピングの音
花束などは事前に預けるように促されることがありますが、理由のひとつがこれです。
ラッピングのセロファンの音って響くんですよね・・
洋服・アクセサリーから出る音
- 擦れるとシャカシャカ音が鳴るナイロン製のジャンパー
- ジャラジャラしたネックレス、ブレスレット、イヤリング
など、動くと音がする洋服・アクセサリー・キーホルダーには注意が必要です。
注意しながら聴くのは大変なので、あらかじめ身につけないようにするのがおすすめです。
まとめ|音に気を配るのは大事なマナー
演奏者にも、聴こえていることがあります。
これは実際に経験があって、自分が弾いているときにコンビニ袋かなにかのワシャワシャという音が聴こえてきて、集中が途切れたことがありました。
慣れないうちは「堅苦しいこと」「窮屈なこと」に感じられるかもしれませんが、クラシックのコンサートならではのマイクやスピーカーを使わないアコースティックな環境で楽器本来の音・響きを楽しむためには、ひとりひとりの配慮がとっても大事です。
服装よりも何よりも「音」に気を配ることが、もっとも大事なマナーと言えるでしょう。