実際に弾いて感じたグランドピアノとアップライトピアノの違い

 

大きさや見た目が違うだけかと思ったら大間違い・・!?

グランドピアノとアップライトピアノって、知れば知るほど違いがある楽器だったりします。

そこで・・

  • 実際に両方のピアノを弾いていてどんな違いを感じるのか
  • グランドピアノにできて、アップライトピアノにできないことにはどんなことがあるのか

というグランドピアノとアップライトピアノの違いを、ピアノを弾く人の目線で紹介します

 

POINTこれからピアノを始めるなら、電子ピアノという選択肢もあります。

電子ピアノと本物のピアノどちらがいいのか??という疑問ついては、実際にわたしが体験したことを>>「電子ピアノからアップライトピアノに買い替えて困ったこと」でお話しています。

 

グランドピアノとアップライトピアノの違いはさまざま

これまでわたしが実際に感じた両方のピアノの違いを書き出してみます。

※あくまでも個人的な感想です

 

ペダルの違い

  • 実はグランドピアノとアップライトピアノとではペダルの機能が違う
    まったく別の効果をもつペダルもあれば、効果は似ていても仕組みの違いによってできることの幅に差があるペダルもあります。
  • グランドピアノはペダルが重い(ことが多い)
    あまり弾かれてないグランドピアノは特に重い。
  • アップライトピアノはペダルに“遊び”が多い
    調律師さんに調整してもらえるけど、それでも遊びが多いように感じます。

鍵盤の違い

  • グランドピアノは押した鍵盤が元の位置に戻らない状態で再度鍵盤を押しても音がなる
  • アップライトピアノは鍵盤が完全に元の位置に戻ってからでないと音がならない
  • アップライトピアノは素早い連打やトリルが難しい
  • 連打やトリル以外でも、動きが速いところはグランドピアノのほうが弾きやすい

そのほかに感じた違い

  • グランドピアノは弾いた音が遠くで響いているように聴こえる
  • アップライトピアノは弾いた音がそのまま自分に向かっているように聴こえる
  • 譜面台の位置が違うので、いつもと違うほうのピアノを弾くときは目線が変わって違和感がある

 

グランドピアノにできて、アップライトピアノにできない演奏技術

グランドピアノとアップライトピアノのさまざまな違いの中には、グランドピアノでは問題なく練習できる演奏技術なのに、アップライトピアノでは練習するのが難しいと感じるものがあります。

※これから紹介するアップライトピアノで練習するのが難しいテクニックは、どれも難易度の高いクラシックのピアノ曲を弾くようになってから感じる違いです。

 

アップライトピアノだと、ペダリングを練習しづらい

ピアノにはペダルがついてますよね。

グランドピアノにもアップライトピアノにも同じような見た目のペダルがついていますが、実はグランドピアノとアップライトピアノのペダルには仕組みや効果に違いがあります。

したがって、グランドピアノではできるのに、アップライトピアノでは不可能なペダルの演奏技術が存在します

さて、アップライトでは不可能なペダルの演奏技術って、どんなものなのでしょうか・・?

 

ハーフペダルとビブラートペダル

ダンパーペダルの踏み方には

  • ハーフペダル
  • ビブラートペダル

と呼ばれる上級者向けのペダルの踏み方があります。

難易度が高いので初心者のうちに教わることはありませんが、上級者になると演奏の幅を広げる手段のひとつとして、当たり前のように使うようになる技術です。

簡単に踏み方を説明すると

  • ハーフペダルは、ペダルを底まで踏まずに半分ほどしか踏まない
    低音の音(バスまたはベース)を保ったまま、ダンパーペダルを踏むことができます
  • ビブラートペダルは、ペダルを小刻みに踏みかえる
    音がにごりすぎてしまうことを防ぎながら、響きに広がりを持たせることができます

どちらも慣れと練習が必要なペダル技術です。

ハーフペダルやビブラートペダルのテクニックをグランドピアノで試した場合、ペダルを踏んだことによる演奏効果がよく聞き取れます。

しかしアップライトピアノの場合は、厳密にいうと不可能なテクニックではありませんが、踏み方の調節が無駄に難しく、演奏効果をあまり感じられません。

 

ソステヌートペダル

グランドピアノの真ん中に位置するペダルをソステヌートペダルといいます。

ソステヌートペダルはダンパーペダルの進化系のような複雑な機能をもつペダルです。

ソステヌートペダルの機能についてもっと知りたい方は>>「ピアノのペダル2本と3本の違いとは?意外と知らないペダルの意味と役割」でちょっぴり詳しく解説しています。

難易度が高いので、上級者にならないと踏み方を教わることはありませんが、ほとんどのアップライトピアノにはそもそもソステヌートペダルが備わっていないので、ソステヌートペダルを踏む練習をしたい場合にはグランドピアノが必要です。

 

アップライトピアノだと、連打が弾きにくい

グランドピアノとアップライトピアノの比較というと、かならずといっていいほど比べられる連打問題。

 

一般的にグランドピアノは

ハンマーが自重で戻るため完全に戻らなくても次の打弦ができるため、素早い連打やトリルが可能です。※1秒間に14回以上の連打性能。

引用元|河合楽器製作所より

 

アップライトピアノは

連打性能は、ハンマーを戻すのにバネの力を借りるため、素早い連打をするには限界があります。※1秒間に7回程度。

引用元|河合楽器製作所より

と言われていますが、「1秒間に○回」と言われてもよくわからない・・と思いませんか?

実際に弾いていてどのぐらい差を感じるものなのかと言うと、連打が重要な曲を弾いたときに大きな差があることをすごく実感できた!!ぐらいの違いです。素早い連打やトリルを要求されるような曲を弾くことがなければ、アップライトピアノでもそこまで気にならないかもしれません。

わたしが連打の差を特に感じたのは、ラヴェルの《夜のガスパール》第3曲目スカルボ。

冒頭の連打が美しい曲ですが・・

Gaspard de la nuit: III. Scarbo
モニーク・アース
2007/06/18 ¥150

グランドピアノで連打の箇所が問題なく弾けるようになったあとに、アップライトピアノで同じ弾き方で連打の箇所を弾いてみたところ、連打が追いつかなくなるという出来事がありました。

もえ

え、弾けなくなった!?

と思ってグランドピアノで弾いてみたら弾けました(汗)。

連打の箇所はアップライトピアノじゃ練習にならなかったです。

アップライトピアノの弱点としてよく聞く「鍵盤の戻りが遅くて連打が素早くできない問題」は、弾く曲によっては弾いてる人が大きな差を感じてしまうぐらい影響のある問題です。

 

まとめ|難しい曲を弾きたいならグランドピアノじゃないと満足できない

ピアノ曲にはクラシックからジャズ、ポップスまで幅広い音楽があります。

その中でもクラシックは

  • 技術的に難しい曲が多かったり
  • 細かい表現を追求したくなったり

要求する音楽のレベルが高度になれば高度になるほど、グランドピアノでないと対応できないことが増えてきます。

「クラシックを弾きたい!」「難しい曲もたくさん弾きたい!」という気持ちでピアノを弾きたいなら、グランドピアノで練習するのが最適でしょう(*^^*)

ですが!

すべてのひとにグランドピアノがおすすめなのかといったらそうではなく・・

弾く人のやりたいこと・弾きたいことによって楽器の選択肢は変わってきます

これからピアノを始めるなら、電子ピアノという選択肢もあります。

電子ピアノと本物のピアノどちらがいいのか??という疑問については、実際に私が体験したことをもとに>>「電子ピアノからアップライトピアノに買い替えて困ったこと」でお話しています。