無料クラシック楽譜サイト『IMSLP』の使い方を詳しく解説!

 

「楽譜をたくさん買いたくても、値段が高くて手が出ない」

 

そんなとき、無料楽譜のダウンロードに便利なサイト「IMSLP」があれば

  • 楽譜を購入する前に、譜ヅラを確認できる
  • 曲を聴きながら楽譜を見て楽しめる
  • たくさんの曲を初見で弾く練習ができる
  • 譜読みの速度アップに役立つ etc..

音楽を聴くのも、弾くのも、もっと便利になります。

 

「IMSLP」とは、著作権の保護期間がすぎた楽譜を無料でダウンロードできるサイトのこと。

主にクラシック音楽の楽譜を無料でダウンロードすることができます。

 

「IMSLP」はとても便利なサイトですが、元がカナダのサイトなので横文字が多いところ・少し扱いづらいところが難点。

そこでこのページでは、IMSLPをはじめて利用するあなたのために「IMSLPの使い方・楽譜のダウンロード方法」を詳しくまとめてみました

 

注意

無料ダウンロードの楽譜は、楽譜を校訂した人物を把握することが難しいです。

個人で楽しむために利用する分には問題ありませんが、楽譜をレッスン受講のために使用する・譜面を読んで勉強するなど、学習する用途には向いていません。

学習に利用する場合は、校訂者が書かれている楽譜の購入をおすすめします

 

なぜ楽譜を無料でダウンロードできるのか

無料でダウンロードというと、気になるのが著作権ですよね。

「無料は違法じゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。

 

著作権には「著作物の保護期間」がある

著作権には「著作物の保護期間」が決められていて、「保護期間をすぎた作品は著作権料を払わずに自由に利用できる」というルールがあります。

著作権の決まりごとは国によって違いますが、 日本で定められている保護期間は以下の通り。

著作権の保護期間(著作権法51条~58条)

著作権は、創作と同時に発生し、原則として著作者が亡くなって50年(死亡年の翌年の1月1日から50年)が経過すると消滅します。保護期間が満了した著作物は、著作権者の許諾なく利用できます。

一般社団法人日本音楽著作権協会JASRACホームページより引用

 

クラシック音楽は著作権料を払わずに利用できる作品が多くある

日本で決められている著作権の保護期間は作者が亡くなってから50年すぎるまで。

クラシック音楽の作曲家は50年以上前にすでに亡くなっている方も多いので…

有名な曲だとしても、作品によっては合法的にネットで無料ダウンロードすることができます。

 

IMSLPでクラシック音楽の楽譜を無料ダウンロードする方法

IMSLPは、誰でも無料で利用することができます。

会員登録 しなくても利用可
料金 無料
利用に必要なもの インターネット環境
ダウンロードできる
ファイル形式
PDF(印刷も可)

 

楽譜を検索するところから楽譜をダウンロードするところまで、順を追って解説していきます。

 

1.まずはIMSLPのトップページにアクセス

※会員登録は任意

会員登録しなくても利用できます。

 

2.作曲家から検索する

IMSLPで楽譜を検索する方法は2つ。

  • サイト内上部の「Scores」から探すか
  • 画面中央の検索ボックスから探す

 

Scores」からの検索は情報量が多すぎて難易度高めなので…

はじめて利用する場合は、ダウンロードしたい作曲家を決めて検索ボックスから作曲家を検索するのがオススメ。

 

カタカナ表記で検索しても検索結果が表示されますが、上手く検索に引っかからないときはローマ字表記/原語表記で検索してみましょう。

[検索例]Chopin / Beethoven / Tchaikovsky

もえ

ローマ字表記・原語表記がわからない場合は、wikipediaの検索画面で日本語名を検索すれば探せるよ

 

3.検索結果から作曲家の曲目一覧ページに移動する

作曲家の名前を検索すると、検索結果がズラッと出てきます。

検索結果の中から「Category:作曲家名のローマ字表記」を選択すると、検索した作曲家の曲目一覧ページに移ります。

 

4.ダウンロードしたい曲名を選ぶ

作曲家のページに移動しました。

そのまま画面を下にスクロールしていくと…

アルファベット順にダウンロードできる曲目一覧が出てきます。

ダウンロードしたい曲名を選びます。

曲名の原語表記に慣れていない方は、作品番号(Op など)を参考にすると探しやすいです。

 

5.ダウンロードしたい楽譜を選ぶ

曲名を選択すると、ファイルをダウンロードするページに移ります。ページ上部は音源ファイルのダウンロード一覧。

ページ上部は演奏音源のダウンロード一覧。

画面を下にスクロールしていくと…

楽譜ファイル一覧が表示されます。

 

MEMO
  • 「録音ファイル」と「楽譜ファイル」がありますが、楽譜のダウンロードをするときは「楽譜ファイル」を選択する
  • 複数の楽譜があるのはおもに出版の違い

 

6.楽譜をダウンロードする

矢印マークの「Complete Score」を押すとダウンロードページへ。

免責事項を確認して「私はこの免責事項を受け入れ、ファイルのダウンロードを続行します」を押すと、ダウンロード完了です。

楽譜はPDF形式のファイルでダウンロードできて、印刷も簡単にできます。

 

7.アレンジ違いの楽譜もある

同じ曲の楽器や編成の異なった楽譜のダウンロードもできます。

例えば、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は

  • 1台ピアノバージョン
  • 2台ピアノバージョン
  • オーケストラバージョン

などで演奏されます。

さまざまな編成で演奏されることのある曲は、「楽譜ファイル」の下に表示されるタブを切り替えて違う編成の楽譜をダウンロードすることもできます。

編成の異なった楽譜は

  • FullScore(オーケストラの総譜―指揮者がみている楽譜)
  • Parts(オーケストラのパート譜)
  • Arrangements(そのほかの編成の楽譜)
  • PianoScores(ピアノ譜)

と表示されるので、お好みの編成をダウンロードしてみてください。

慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、慣れてくるとそこまで複雑ではありません。

 

IMSLPで楽譜をダウンロードするときの注意点

IMSLPはカナダの著作権法にのっとって運営されています。

>>IMSLPのパブリックドメイン(著作権の保護期間がすぎた楽譜)に関する解説ページにも書いてありますが、

  • 著作権の保護期間に関する決まりは国ごとに異なっている
  • 楽譜の著作権には「戦時加算」という(戦時中の期間を、通常の著作権の保護期間に加算する)例外的な決まりがある

といった決まり事を理解したうえで、利用する国で決められている法律にしたがって利用しましょう。

繰り返しになりますが、日本の著作権の保護期間は著作者が亡くなってから50年が経つまでです。

著作権の保護期間(著作権法51条~58条)

著作権は、創作と同時に発生し、原則として著作者が亡くなって50年(死亡年の翌年の1月1日から50年)が経過すると消滅します。保護期間が満了した著作物は、著作権者の許諾なく利用できます。

一般社団法人日本音楽著作権協会JASRACホームページより引用

まとめ|IMSLPを使えば音楽の楽しみ方が広がる!

IMSLPを使えば「わざわざ楽譜を買ってするのはちょっと…」と後回しになっていた

  • 楽譜を見ながら曲を聴く楽しみ
  • たくさんの曲を初見で弾く練習ができる

という楽譜の使い方ができるようになります。

クラシック以外の曲や簡単に弾けるアレンジ楽譜などは対応していませんが、IMSLPっはかなり便利。

もえ

小冊子サイズで印刷すれば、楽譜を片手にオーケストラを聴く用にもピッタリ!