無料でクラシック音楽の楽譜をダウンロードできるIMSLPの使い方

 

インターネット上には、楽譜を無料でダウンロードできるサイトがあるのを知っていますか?

無料でダウンロードできるというと、気になるのが著作権ですよね。

一般的に「無料は違法だ」というイメージがあるかもしれませんが、実は著作権の法律をきちんと乗り越えた上で無料でダウンロードできる音楽作品もあるんです。

International Music Score Library Project(国際楽譜図書館プロジェクト)略してIMSLPというサイトは、主にクラシック音楽の楽譜を約12万曲以上無料でダウンロードできるインターネット上の図書館のようなサイトです。

IMSLPで取り扱われているのはどれも著作権が消滅している楽譜。

もし無料で楽譜をダウンロードできれば

  • 楽譜を購入する前に、ためしに楽譜を見てみたい
  • 楽譜を見ながら曲を聴きたい
  • 初見でたくさんの曲を弾く練習をしたい

という楽しみ方に利用することができます。

もえ

IMSLPを使えば、音楽を聴くのが・弾くのが、もっと楽しくなる!

このページでは、なぜクラシック音楽の楽譜が無料でダウンロードできるのかという話から、IMSLPの実際の使い方を詳しく解説します。

注意

無料ダウンロードの楽譜は、楽譜を校訂した人物を把握することが難しいです。
音楽を楽しむために利用する分には問題ありませんが、楽譜をレッスン受講のために使用したり、譜面を読んで勉強するために使用する場合には、校訂者が明記されている楽譜の購入をおすすめします

 

なぜ楽譜を無料でダウンロードしていいの?

著作権には「著作物の保護期間」という決まりがあります。

著作権の決まりごとは国によって違いますが、 日本で定められている著作権の保護期間は以下の通り。

著作権の保護期間(著作権法51条~58条)

著作権は、創作と同時に発生し、原則として著作者が亡くなって50年(死亡年の翌年の1月1日から50年)が経過すると消滅します。保護期間が満了した著作物は、著作権者の許諾なく利用できます。

一般社団法人日本音楽著作権協会JASRACホームページより引用

要するに保護期間をすぎた過去の作品は著作権が消滅したとみなされて、著作権料を払わずとも自由に使うことができるようになるのです。

つまり、クラシック音楽の作曲家たちは数百年前にすでに亡くなっているケースが多いので、作品によっては合法的にネットで無料ダウンロードできる楽譜が存在するということになります。

MEMO

著作権が消滅した著作物のことを、パブリックドメインと言います。

 

IMSLPで楽譜をダウンロードする方法

IMSLPは、インターネットを使える環境であれば、誰でも無料で利用することができます。

日本語にも対応していますが、そもそもは海外のサイトなので利用するにあたって不親切に感じる部分もあるかもしれません。

楽譜を検索するところから、ダウンロードするところまで、順を追って解説していきます。

 

1.まずはIMSLPのトップページにアクセス

参考

IMSLPPetrucci Music Library

※会員登録は任意。
しなくても利用できます。

もえ

ちなみにわたしは登録していません

 

2.欲しい楽譜を検索する

サイト内上部の「Scores」から探すか、画面中央の検索ボックスから楽譜を検索することができます。

Scores」を選ぶと以下の項目から楽譜を探せます。

  • 作曲者からさがす
  • 人名からさがす
  • 国からさがす
  • 時代でさがす
  • 曲種や楽器編成からさがす

でも、ここから探すのは結構ムズカシイ!
個人的にはおすすめしません。

ダウンロードしたい作曲家・曲名が決まっている場合は、サイト内の検索ボックスから作曲家を検索すると、スムーズに作品を探せます。

注意

IMSLPは日本のサイトではありません。

楽譜をさがすときは、欲しい楽譜の作曲家をローマ字表記で検索しましょう。
[検索例]Chopin / Beethoven / Tchaikovsky

ローマ字表記・原語表記がわからない場合は、wikipediaの検索機能を使うとラクに探せます。

 

3.ダウンロードしたい曲名を選ぶ

たとえば作曲家を検索したとき。
画面を下にスクロールすると以下の画像ように、曲名一覧が出てきます。

上記のような曲名一覧から欲しい楽譜の曲名を選びます。
すると、曲の音源や楽譜の中から、どのファイルをダウンロードするかを選択するページにうつります。

 

 

4.ダウンロードしたい楽譜を選ぶ

画面をスクロールして、「楽譜ファイル」という項目の中から、ダウンロードする楽譜を選びます。

MEMO

「録音ファイル(演奏)」と「楽譜ファイル」がありますが、楽譜が欲しい方は「楽譜ファイル」を選択してください

複数の楽譜を選べる理由は、おもに出版社の違いです。

 

5.楽譜をダウンロードする

ダウンロードしたい楽譜を選んだら、「Complete Score」を押して次のページへ。

免責事項が表示されるので、下部にある「私はこの免責事項を受け入れ、ファイルのダウンロードを続行します。」という文字を選択すると、楽譜をダウンロードすることができます。

楽譜はPDF形式のファイルです。

 

6.アレンジ違いの楽譜もある

複数の楽器・編成で演奏されることのある曲に関しては、楽器や編成の異なった楽譜もあります。

「楽譜ファイル」の下に表示されるタブを切り替えることで、違う編成の楽譜を選べます。

編成の異なった楽譜を選ぶときは

  • FullScore(オーケストラの総譜―指揮者がみている楽譜)
  • Parts(オーケストラのパート譜)
  • Arrangements(そのほかの編成の楽譜)
  • PianoScores(ピアノ譜)

と表示されます。

専門的な言葉に慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、慣れてくるとそこまで複雑ではありません。

 

さいごに

IMSLPはさまざまな言語に対応しているサイトですが、サイトのサーバーはカナダにおかれているため、カナダの著作権法にのっとって運営されています。

>>IMSLPのパブリックドメインの解説ページにも書いてありますが、

  • 著作権の保護期間に関する決まりは国ごとに異なっている
  • 楽譜の著作権には、戦時加算という(戦時中の期間を、通常の著作権の保護期間に加算する)例外的な決まりがある

以上を知ったうえで、利用する国で決められている法律にしたがって利用しましょう。